競合分析テンプレート【BtoB SaaS向け】|すぐ使える雛形と項目解説
BtoB SaaS企業がそのまま使える競合分析テンプレートを公開。調査項目の解説と、テンプレートを「生きた状態」に保つための自動更新フローも紹介。
「競合分析はやっているが、フォーマットが人によってバラバラで比較しにくい」「過去に作ったシートがあるが、誰も更新していない」——BtoB SaaSのマーケターやPMからよく聞く悩みです。
競合分析の問題は、やり方が統一されていないことと、一度作っても更新されないことの2つに集約されます。この記事では、BtoB SaaSに特化した競合分析テンプレートの項目と、それを継続的に更新するためのフローを解説します。
テンプレートを使う前に:競合の選定
競合分析テンプレートを埋める前に、分析対象の競合を選定しておく必要があります。
直接競合:自社と同じターゲット・同じ課題解決を提供するサービス(3〜5社)
間接競合:異なるアプローチで同じ課題を解決するサービス、または隣接市場のプレイヤー(2〜3社)
代替手段:スプレッドシート・手作業など、顧客が現在使っている非ツール的な解決策
すべてを同じテンプレートで分析しようとすると負荷が高くなります。まず直接競合3社を詳細に分析し、間接競合は簡易版で整理するアプローチが現実的です。
BtoB SaaS向け競合分析テンプレート
セクション1:基本情報
| 項目 | 自社 | 競合A | 競合B | 競合C |
|---|---|---|---|---|
| サービス名 | ||||
| 設立年・本社 | ||||
| 資金調達状況 | ||||
| 従業員数(概算) | ||||
| 主なターゲット業種 | ||||
| 主なターゲット規模 |
セクション2:プロダクト・機能
| 項目 | 自社 | 競合A | 競合B | 競合C |
|---|---|---|---|---|
| コアバリュー(1行) | ||||
| 主要機能(上位3つ) | ||||
| 強みとする機能 | ||||
| 対応外・弱い機能 | ||||
| 連携・インテグレーション数 | ||||
| モバイル対応 |
セクション3:価格・プラン
| 項目 | 自社 | 競合A | 競合B | 競合C |
|---|---|---|---|---|
| 無料プランの有無 | ||||
| 最安プランの価格 | ||||
| 課金モデル | ||||
| 年払い割引率 | ||||
| エンタープライズ対応 |
セクション4:マーケティング・ポジショニング
| 項目 | 自社 | 競合A | 競合B | 競合C |
|---|---|---|---|---|
| キャッチコピー | ||||
| 主な差別化訴求 | ||||
| メインの集客チャネル | ||||
| コンテンツ・SEO投資 | ||||
| 主な導入事例の業種 |
セクション5:強み・弱み(自社視点)
| 競合 | 競合の強み(自社にとっての脅威) | 競合の弱み(自社にとっての機会) |
|---|---|---|
| 競合A | ||
| 競合B | ||
| 競合C |
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各項目の調査方法
テンプレートの項目をどこから調べるかを整理しておきます。
| セクション | 主な情報源 |
|---|---|
| 基本情報 | 公式サイト・Crunchbase・LinkedInのCompany情報 |
| プロダクト・機能 | 機能ページ・ヘルプドキュメント・デモ動画 |
| 価格・プラン | 料金ページ(ログイン不要部分) |
| マーケティング | トップページ・LP・ブログ・導入事例ページ |
| 強み・弱み | 上記すべて+レビューサイト(G2・Capterra) |
初回作成時は各競合のサイトを一通り閲覧して手動で埋めていきます。所要時間は1競合あたり1〜2時間が目安です。
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テンプレートを「生きた状態」に保つ
テンプレートを作った後に直面する最大の問題は更新の継続です。更新が止まる主な理由は「変化があったことに気づけない」ことです。
自動監視の設定
テンプレートの各項目に対応するページをWebサイト変更検知ツールに登録しておくことで、変化があった際に通知を受け取れます。
| テンプレート項目 | 監視すべきページ |
|---|---|
| 価格・プラン | 競合の料金ページ |
| 主要機能・差別化訴求 | 競合の機能ページ・トップページ |
| 導入事例の業種 | 競合の事例ページ |
| キャッチコピー | 競合のトップページ・LP |
Compatoで競合の主要ページを登録しておけば、価格改定・機能追加・メッセージング変更があった際にSlackに通知が届きます。通知を受け取ったタイミングでテンプレートの該当箇所を更新するルールを作っておくことで、更新作業が属人化せず継続します。
更新サイクルの例
- 即時:価格改定・大型機能リリースの通知があった場合
- 月次:変更検知の通知を振り返り、テンプレートに反映
- 四半期:全項目を見直し、資金調達・M&Aなど大きな変化を反映
競合監視を自動化する方法では、収集〜更新のフロー全体を詳しく解説しています。
テンプレートをバトルカードに展開する
競合分析テンプレートのセクション5(強み・弱み)は、営業が商談で使うバトルカードの原型になります。
テンプレートで「競合の弱み」として整理した内容を、「競合と比較された際に自社が伝えるべきこと」の形に変換することで、マーケティング資料から営業ツールへと展開できます。
まとめ
BtoB SaaSの競合分析テンプレートは、基本情報・プロダクト・価格・マーケティング・強み弱みの5セクションで構成するのが標準的です。
テンプレートを作る以上に重要なのは、更新を継続すること。競合のWebページを自動監視し、変化の通知をトリガーに更新するサイクルを作ることで、作って終わりの分析ではなく、戦略的意思決定に継続的に使える資産に育てることができます。