競合サイトの見つけ方|無料で候補を洗い出す7つの方法
競合サイトの見つけ方を、Google検索・比較サイト・広告・顧客情報・SEOツールなど7つの方法で解説。事業上の競合とSEO上の競合を分け、優先順位まで決められる実践ガイドです。
記事で気になったサイトを、そのまま監視できます
URLを入力すると、登録後すぐに最初の状態を記録します。
競合サイトを探すとき、思いつく会社名だけを検索しても候補は十分に集まりません。自社と似た商品を売る「事業上の競合」と、同じ検索キーワードで表示される「SEO上の競合」は一致しないことがあるためです。
競合サイトを見つける最短ルートは、顧客・商品・検索キーワードの3方向から候補を集め、目的別に優先順位を付けることです。本記事では、無料で始められる7つの方法と、見つけたサイトを実務で使える競合リストに整理する手順を解説します。
競合サイトは「会社」ではなく目的別に探す
最初に「何のために競合サイトを探すのか」を決めます。目的が違えば、競合として見るべきサイトも変わります。
| 調査目的 | 優先する競合サイト | 主に確認する情報 |
|---|---|---|
| 商品・サービス戦略 | 同じ顧客へ似た解決策を提供する会社 | 機能、料金、対象顧客、導入事例 |
| 営業・商談対策 | 商談や相見積もりで比較される会社 | 提案内容、料金、サポート、導入条件 |
| SEO・コンテンツ | 狙うキーワードで繰り返し上位に出るサイト | 記事構成、テーマ、専門性、内部リンク |
| 広告・LP改善 | 同じ顧客へ広告を出している会社 | 広告訴求、オファー、LP、CTA |
| 新規参入の把握 | 新しいサービスや隣接市場の会社 | プレスリリース、採用、サービス公開情報 |
たとえば、業務システムを提供する会社にとって、同カテゴリのSaaSは事業上の競合です。一方、SEOでは比較メディア、業界団体、大手情報サイトが検索結果の競合になる場合があります。
どちらか一方だけを見るのではなく、目的に応じて次の4種類へ分けると整理しやすくなります。
- 直接競合:同じ顧客に、ほぼ同じ商品・サービスを提供する
- 間接競合:同じ顧客課題を、異なる商品・サービスで解決する
- 代替手段:内製、表計算ソフト、業務を変えない選択など、購入以外の解決策
- 検索競合:狙うキーワードの検索結果で、自社と表示機会を争うサイト
直接競合・間接競合・代替手段の違いは、直接競合・間接競合・代替競合の違いでも詳しく解説しています。
競合サイトの見つけ方7選
候補を漏れなく集めるには、1つの方法に頼らず、異なる情報源を組み合わせます。最初から有料ツールを契約する必要はありません。
1. 顧客が使うキーワードでGoogle検索する
最も手軽な方法は、自社名ではなく、顧客が商品を探すときに使う言葉で検索することです。まず次の3層でキーワードを作ります。
| キーワードの層 | 検索例 | 見つかりやすい競合 |
|---|---|---|
| 商品・カテゴリ | 「競合分析 ツール」 | 直接競合、比較サイト |
| 課題・目的 | 「競合サイト 変更 気づく」 | 間接競合、別の解決策 |
| 比較・選定 | 「競合分析 ツール 比較」「○○ 代替」 | 購入時に比較される競合 |
検索結果は1語だけで判断せず、10〜20個程度の関連キーワードで確認します。複数の検索結果に繰り返し現れるドメインは、SEO上の重要な競合候補です。
検索を絞り込むときは、次の検索演算子も役立ちます。
"サービスカテゴリ" 完全一致に近い語句で探す
"サービスカテゴリ" 比較 比較ページを探す
"解決したい課題" ツール 別カテゴリの解決策を探す
site:example.com 料金 特定サイト内の料金ページを探す
"サービスカテゴリ" -求人 -辞書 不要な結果を除外する
Googleは引用符、site:、除外記号などの検索結果を絞り込む演算子を案内しています。検索日時、キーワード、見つけたドメインを記録しておくと、後で再確認できます。
2. 自社のSearch Consoleから顧客の検索語を拾う
Webサイトをすでに運営している場合は、Google Search Consoleの「検索パフォーマンス」で、自社が表示された検索クエリを確認します。これは競合サイトを直接表示する機能ではありませんが、実際に自社と接点がある検索語を見つける入口になります。
進め方は次のとおりです。
- Search Consoleで「検索結果」のパフォーマンスを開く
- 「クエリ」タブから、表示回数がある非指名キーワードを抽出する
- 商品カテゴリ、課題、比較・選定の3種類に分ける
- 各キーワードをGoogleで検索し、繰り返し表示されるドメインを記録する
Search Consoleでは、クエリごとのクリック数や表示回数を確認できます。詳しい操作はGoogle公式の検索パフォーマンスの活用方法で確認できます。
検索ボリュームが大きそうな語だけでなく、問い合わせにつながりやすい具体的な語も残します。たとえば「ツール」だけでなく、「料金」「比較」「代替」「導入方法」「業界名」を含むクエリです。
3. 比較サイト・レビューサイト・業界一覧から探す
比較サイトやレビューサイトには、顧客が同時に検討しやすい商品がカテゴリ別に並んでいます。検索だけでは見つけにくい中小サービスや、広告出稿を始めたばかりのサービスを発見できることがあります。
確認する場所は業界によって変わります。
- BtoB SaaS:ITreview、BOXIL、各種SaaS比較メディア
- EC・小売:Amazon、楽天市場、価格比較サイト、カテゴリランキング
- 店舗ビジネス:Googleマップ、ポータルサイト、予約サイト
- 製造業:業界団体、展示会出展社一覧、製品データベース
- 採用:求人媒体、採用管理システムの導入事例、求人検索結果
掲載順をそのまま競争力の順位とは見なしません。広告枠や編集方針が影響するためです。候補を集めた後、公式サイトで対象顧客、提供内容、営業地域を確認します。
4. 広告ライブラリから「今、集客している会社」を探す
自然検索では目立たなくても、広告で顧客を獲得している競合があります。検索結果の広告枠に加え、広告の公開ライブラリを確認すると、候補と訴求内容を同時に把握できます。
たとえばMeta広告ライブラリでは、Meta製品上で配信中の広告を検索できます。カテゴリ名、顧客の課題、把握済みの会社名で検索し、次を記録します。
- どの顧客層へ呼びかけているか
- 何を成果として約束しているか
- 無料相談、資料、トライアルなど、どのオファーを使っているか
- どのLPへ遷移させているか
広告を見つけた会社が必ずしも主要競合とは限りません。ただし、現在その市場で顧客獲得へ投資している候補として確認する価値があります。
5. 顧客・営業・カスタマーサクセスから聞く
実際の比較相手を知るうえで、社内の一次情報は非常に重要です。検索順位では見えない競合や、表計算・内製などの代替手段が見つかります。
顧客や社内担当者へ、次の質問をします。
- 当社を知る前は、どのサービスや方法を使っていましたか
- 導入時に、ほかにどの会社を比較しましたか
- 最終的に当社を選んだ理由、迷った理由は何ですか
- 失注した案件では、どの会社または方法が選ばれましたか
- 「何もしない」という判断になった場合、その理由は何ですか
商談メモやCRMに競合名の入力欄を設けている場合は、表記ゆれを統一して集計します。「A社」「Aサービス」「a-service」のような別表記をまとめるだけでも、頻出する競合が見えやすくなります。
6. 既知の競合から芋づる式に探す
競合を1社把握しているなら、その会社を起点に候補を広げます。次のページや検索語を確認してください。
- 「競合名 比較」「競合名 代替」「競合名 評判」
- 競合サイト内の「比較」「他社との違い」「導入事例」ページ
- レビューサイトで同じカテゴリに掲載されている商品
- 競合の顧客が比較時に言及している別サービス
- 競合の連携サービス、販売代理店、パートナー一覧
ただし、競合が比較ページで挙げている会社は、その競合にとって都合のよい選定である可能性があります。1社の情報だけで確定せず、Google検索、顧客情報、比較サイトのうち2つ以上で存在を確認します。
7. SEO・競合分析ツールで共通キーワードを確認する
候補を効率よく広げたい場合は、SEOツールの競合ドメイン機能を使います。自社と同じ検索キーワードで表示されるドメインを確認できるため、SEO上の競合発見に向いています。
代表的な確認方法は次のとおりです。
- 自社ドメインを入力し、共通キーワードが多いドメインを見る
- 重要キーワードごとに上位ドメインを確認する
- 競合が上位表示され、自社が表示されていないキーワードを探す
- 大手メディアや辞書サイトを分け、同規模の事業サイトを抽出する
無料版や無料診断では件数が限定される場合があります。最初は候補発見に使い、重要度の判断は自社の顧客・商品・商談情報と組み合わせます。
競合の変化を自動検知してみる
見つけた競合サイトを5項目で優先順位付けする
候補を並べただけでは、調査対象が増え続けます。次の5項目を各0〜2点で評価し、優先順位を決めます。
| 評価項目 | 0点 | 1点 | 2点 |
|---|---|---|---|
| 顧客の重なり | ほぼ異なる | 一部重なる | 主要顧客が同じ |
| 課題の重なり | 別の課題 | 関連課題 | 同じ課題を解決 |
| 提供方法の近さ | 代替にもなりにくい | 間接的な代替 | 同カテゴリの商品 |
| 商談での出現 | 確認なし | ときどき出る | 頻繁に比較される |
| 検索結果の重なり | ほぼ出ない | 一部の語で出る | 重要語で繰り返し出る |
合計点が高い順に並べ、用途を付けます。
- 事業競合:商品、料金、導入事例を詳しく比較する
- SEO競合:上位記事、テーマ、検索意図を分析する
- 広告競合:広告訴求、LP、オファーを確認する
- 要観察:新規参入や隣接サービスとして定期確認する
1つの会社が複数の用途に該当しても問題ありません。重要なのは「競合だから全部見る」ではなく、見る理由を明示することです。
30分で作る競合サイトリストの手順
初回は、次の流れで小さなリストを作ります。
STEP1:調査目的を1つ選ぶ
「SEO記事の企画」「商談対策」「価格改定の把握」など、今回の目的を1つに絞ります。
STEP2:検索キーワードを10個作る
商品・カテゴリ3個、顧客課題3個、比較・選定4個を目安に、顧客の言葉で用意します。
STEP3:3つの情報源から候補を集める
Google検索、比較・レビューサイト、営業・顧客情報から候補を出します。1つの情報源だけで判断しません。
STEP4:公式サイトで実態を確認する
トップページだけでなく、料金、機能、導入事例、会社概要を確認します。サービス終了、対象地域の違い、個人向けと法人向けの違いも見ます。
STEP5:優先度を付けて5〜10サイトに絞る
前述の5項目で採点し、継続的に見るサイトだけを残します。SEO上の大手メディアは別枠にすると、事業競合との混同を防げます。
管理表は、最低限次の列があれば運用できます。
| 会社・サイト名 | URL | 競合の種類 | 見つけた情報源 | 対象顧客 | 主な提供価値 | 優先度 | 最終確認日 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| A社 | https://example.com | 直接競合・SEO競合 | Google検索、商談 | 中小企業のマーケ担当 | 調査工数の削減 | 高 | YYYY-MM-DD |
競合サイトに含めない方がよい候補
検索結果に出てきたサイトをすべて競合へ入れると、判断しにくいリストになります。次の候補は分けて管理します。
1つのキーワードでしか重ならない大手メディア
大手メディアが1記事だけ上位表示されていても、顧客や提供価値が重ならなければ事業競合ではありません。SEOの参考サイトとして別に記録します。
対象顧客や商圏が異なる会社
同じ商品名でも、個人向けと法人向け、国内と海外、大企業向けと中小企業向けでは比較関係が弱い場合があります。顧客が実際に比較するかで判断します。
更新が止まっているサービス
サイトが残っていても、提供終了や新規受付停止の可能性があります。料金、問い合わせ、ニュース、会社情報を確認し、現行サービスか判断できない場合は「要確認」にします。
ポータル・代理店・パートナー
検索結果では競合に見えても、実際には送客元や販売パートナーになり得るサイトがあります。顧客への提供価値と収益の仕組みを確認して分類します。
競合の変化を自動検知してみる
競合サイトを見つけた後に確認するページ
候補を確定したら、サイト全体を漠然と眺めるのではなく、目的に関係するページを選びます。
| ページ | 分かること | 主な活用先 |
|---|---|---|
| トップ・LP | 対象顧客、主な訴求、ポジショニング | マーケティング、広告 |
| 料金・プラン | 価格、契約条件、プラン設計 | 営業、価格戦略 |
| 機能・サービス | 提供範囲、強み、対象業務 | 商品企画、バトルカード |
| 導入事例 | 注力業界、顧客規模、成果の見せ方 | 営業、ICP設計 |
| 比較・代替ページ | 競合が設定する比較軸 | 商談対策、SEO |
| 採用ページ | 注力職種、組織拡大の方向 | 新規参入・戦略の観察 |
| ブログ・資料 | 注力テーマ、検索戦略、顧客課題 | SEO、コンテンツ企画 |
詳しい分析軸は競合サイト分析で見るべき7つの観点を参照してください。
競合リストは一度作って終わりにしない
競合は、新規参入、サービス終了、対象顧客の変更によって入れ替わります。四半期ごとなど、自社の意思決定サイクルに合わせてリストを見直してください。
また、重要な競合については、次のページの変化を継続的に確認します。
- 料金・プラン
- トップページと主要LP
- 機能・サービス
- 導入事例
- 採用
- ニュース・リリースノート
毎回すべてのページを手動で巡回するのではなく、重要URLだけを変更検知ツールへ登録すると、変化があったサイトから確認できます。運用方法は競合サイト監視の完全ガイドで解説しています。
競合サイトの見つけ方に関するよくある質問
Q. 競合サイトは何社くらい選べばよいですか?
最初は、詳しく調べる主要競合を3〜5社、SEOや新規参入の観察候補を別に5社程度から始めると管理しやすくなります。重要なのは社数ではなく、各サイトを見る目的が明確であることです。
Q. 無料で競合サイトを見つけられますか?
はい。Google検索、Search Console、比較・レビューサイト、広告ライブラリ、商談記録を組み合わせれば、初期リストは無料で作れます。有料SEOツールは、共通キーワードや多数の候補を効率よく確認したい段階で検討します。
Q. SEOの競合と実際の競合は同じですか?
必ずしも同じではありません。検索結果では、比較メディア、業界団体、ニュースサイトなどが競合になります。一方、商談では検索上位にいない特定のサービスと比較されることがあります。SEO競合と事業競合は分けて管理してください。
Q. 競合が見つからない場合はどうすればよいですか?
商品名ではなく、顧客が解決したい課題で検索します。また、顧客が現在使っている代替手段、内製方法、表計算、外注先も確認します。「同じ商品を売る会社がいない」ことと、「顧客の選択肢がない」ことは別です。
Q. 競合サイトを見つけた後、最初に何を比較すべきですか?
対象顧客、提供価値、料金、主要機能、導入事例の5項目から始めます。SEO目的なら、重要キーワード、上位ページ、検索意図、見出し、内部リンクを追加します。一度に項目を増やしすぎず、今回の意思決定に必要な情報へ絞ってください。
まとめ|競合サイトは3方向から探して目的別に分ける
競合サイトの見つけ方は、次の7つです。
- 顧客が使うキーワードでGoogle検索する
- Search Consoleから実際の検索語を拾う
- 比較サイト・レビューサイト・業界一覧から探す
- 広告ライブラリから集客中の会社を探す
- 顧客・営業・カスタマーサクセスから聞く
- 既知の競合から芋づる式に探す
- SEO・競合分析ツールで共通キーワードを確認する
候補を集めたら、事業競合、SEO競合、広告競合、要観察の4つに分類します。そのうえで、顧客・課題・提供方法・商談・検索結果の重なりから優先順位を付けると、調査対象を絞れます。
競合候補を見つけた後の情報収集には、無料でできる競合他社の調べ方7選もあわせて活用してください。重要な競合が決まったら、料金・機能・LPの変化を継続的に追い、古い比較情報のまま判断しない体制へつなげましょう。